2019年10月の火災以降、入場出来なかった首里城の有料区域の一般公開も始まり、再建に向けて一歩一歩進んでいる首里城。火災前には、首里城内の「鎖之間(さすのま)」で琉球菓子とさんぴん茶が振る舞われていましたが、火災で鎖之間も焼失してしまい、そうした体験も出来なくなっていました。琉球王国時代から続く伝統的な琉球菓子をいろいろ一度に食べることができる、とても貴重な場所でしたが、焼け残った「系図座・用物座(けいずさ・ようもつざ)」で最近「呈茶サービス」が再開されたと知り、早速行ってみました。
系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)で「呈茶サービス」が再開
系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)は、首里城正殿への入場券売所がある廣福門をくぐり、左手にあります。
お正月には、よくこちらの舞台で獅子舞や琉球舞踊が披露されていましたね。
久しぶりに見るこのセット。早速中に入ってみましょう。
そうそう、琉球舞踊などはここで披露されていました。
畳に座れる席が3席ほど、あとは小さめのテーブル席など 意外に席数が多かったので、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、ゆっくりできます。
琉球王国の伝統お菓子とさんぴん茶の「呈茶サービス」セット
「花ぼうる」「くんぺん」「ちんすこう」「きっぱん」「冬瓜漬(とうがんづけ)」「糕菓子(こーぐゎーし)/らくがん」の6種類の中から、季節ごとに4種のお菓子が味わえるそうで、この日は、ちんすこう、きっぱん、冬瓜漬、 糕菓子(こーぐゎーし)/ らくがんの4種。
個人的に、「くんぺん」が大好きなので、入っていなくて少し残念でしたが、久しぶりに味わう琉球菓子はどれも上品な甘さで、暑さとマスク着用でへとへとしていた身体が癒されました。
そして さんぴん茶。爽やかな香りで、汗がスーッと引いていきます。やっぱり沖縄にはさんぴん茶ですね 笑
さんぴん茶は、温かいものと冷たいものと選べて、なんと、おかわり自由です!
お席には、それぞれのお菓子の説明も置いてありますので、一つ一つ、成り立ちや歴史を読みながら味わうことができます。
また、aha! で以前取材した「新垣カミ菓子店」さんは、火災前の「鎖之間(さすのま)」で出されていたお菓子とさんぴん茶を提供していたお店です。
当時、鎖之間への想いも語っていただきました。
「新垣カミ菓子店」伊波元丸さん
再建への道を歩む首里城散策の際にはぜひ
ちんすこうなどのお菓子はお土産屋さんなどでも手に入りますが、こうした伝統的な琉球菓子をまとめて食することが出来るところというのは他にはなかなか無いです。それがワンコインで体験できますので、首里城散策の際にはぜひ立ち寄ってみてほしいです。
そして、再建に向けて歩む首里城に会いに、またこうして足を運びたいと思います。
今回の「呈茶サービス」がある系図座・用物座は有料区域ではありませんのでそのまま入ることができますが、先日2020年6月には火災以降入場できなかった有料区域の一般公開が再開されています。そのほか、「首里城復興モデルコース」という観光可能な首里城エリアを巡る新しい首里城巡りのコースがありますので、ぜひそちらと合わせて 首里城まちまーいしてみてください。
aha! でもご紹介しています!
首里城の観光可能なエリアを巡る新しい首里城巡り「首里城復興モデルコース」をまわってみた。2019/12/26
首里城の有料区域が再開され、焼失した正殿跡や首里城正殿遺構が公開された2020/06/24
最後に、首里城正殿焼失前、2017年の「鎖之間(さすのま)」でのショットがスマホに残っていました。年に1、2度は訪れていたのに、当たり前すぎて写真には残していませんでしたが、撮っておいてよかった。
首里城公園
那覇市首里当蔵3丁目1
利用可能区域等 最新の情報はこちらでご確認ください。
http://oki-park.jp/shurijo/
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