「のうれんプラザ」の相対売場(かつての農連市場)を早朝まちまーいしてみた。

「のうれんプラザ」の相対売場(かつての農連市場)を早朝まちまーいしてみた。|発見!まちまーい 発見!まちまーい
この「発見!まちまーい」コーナーは、身近にある商店街、市場、●●通りなどを歩き、ご紹介していきます。「まちまーい」とは沖縄の方言で「まち巡り」という意味。aha! 編集部スタッフがカメラ片手に、車で通りすぎたら気づかないような、そんなまちの光景をお届けします。

初回は、那覇市桶川にある「のうれんプラザ」。かつては「県民の台所」として60年間県民に愛されてきた「農連市場」が建物老朽化などにより建替えとなり、 「新しい県民の台所 のうれんプラザ」として2017年11月に新しく生まれ変わりました。

県外出身の筆者、実は 時々訪れていたのですが 私が利用していたのはその中の「小売り店舗」「飲食店」ゾーンであり、その奥に、もともとの農連市場(相対売り場・早朝ゾーン)があると知り、今回初めて 行ってみました。

かつての「農連市場」は館内1階の「相対売場・早朝ゾーン」に

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のうれんプラザ1階は、「小売り店舗」「飲食店」「相対売場・早朝ゾーン」に分かれています。(オレンジ枠部分が かつての農連市場部分)
のうれんプラザは24時間営業で、様々な業種が営業しているため、各営業時間や定休日も 店舗業種ごとに様々だそう。

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ここが、相対売場・早朝ゾーン。小売店舗ゾーンの奥にあります。今まで、全然気づきませんでした(恥)

かつての「農連市場」の看板も健在!

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館内を通らず、外から直接入れる入口もあります。かつて「農連市場」で掲げられていた看板が目印です。
やっぱりこれがあると、グッと農連ぽさを感じますね。
やっぱり、ココから入りましょう! 笑

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この早朝ゾーンは朝3時~ 営業しているそうですが、筆者が訪れたのは朝6時。お店の方々は、仕事の合間に朝ご飯をほおばりながら働いている方も多かったです。

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元の農連市場のほとんどがこの「相対売場・早朝ゾーン」に移転したそうで、こうした懐かしい光景を再び見ることができます。

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業者、というよりは どう見ても個人で買い物をしているおばーおじーも結構いました。朝6時過ぎ、ということで、館内ではラジオ体操の音楽も流れたりして、朝なのに、なんだかほっこり。

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農家募集の貼り紙も。新規参入者もウェルカムなのでしょうか?

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市場というと、なんだか男性が威勢よく 売り買いするイメージが多いのですが、この農連市場は 女性が主役、という感じがしました。丁寧に、愛おしそうに野菜たちを取り扱っているのが印象的でした。

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一角に、お惣菜屋さんもありました。

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美味しそうな、うちなー総菜たち。

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相対売場内あちこちに、こうした昔の農連の写真が飾られていました。時代といえばそれまでですが、どれだけ活気があって 賑わっていたんだろう…と。活き活きと商いをするたくましい人たちの姿が、そこにはありました。

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片隅には、たまごの自販機。このあたりも、時代ですね 笑。

相対売場を抜けると、小売店舗、飲食店ゾーン

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相対売場を抜けると、小売店舗、飲食店のゾーン。この日は早朝だったので、まだ営業している店舗は少なかったですが、日中は結構にぎわっています。

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沖縄の市場といえば、もやし ですよね!新しくなった農連にも、やっぱりこの光景があってホッとしました。

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早朝6時すぎから館内を散策する中国系の観光客たち

驚いたのが、早朝6時過ぎだというのに、恐らく中国系の観光客が次から次から来館していたこと。ツアーなのでしょうか、ガイドに連れられて、館内を散策したり、買い物をしたり、オープンしている飲食店で、ゆし豆腐セットやちゃんぷるー定食などを食べていました。
ただ、奥の相対売場の方へは行っている気配がなかったので、その存在に気づいていないのか?まばらに店舗がオープンしている状況を散策して 一体どう感じているんだろう、と少し疑問に(苦笑)。しかしながら、さすが、中国系の人たち。こういう場所にも朝早いのに来るんですね。

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写真がブレていますが(スミマセン)、外には業者さんの車がいっぱいで、ひっきりなしに出入りしていました。「のうれんプラザ」に生まれ変わって、市場っぽさが少し薄くなったような気もしていましたが、こうした光景を見ていると、やっぱり市場ですね。

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川に面して、大きなガラス扉がありました。恐らく、ここを大きく開けて荷物を入れているんじゃないかと思いますが、常に開けておいて 売場と外を一体化させるようにしたら、より市場っぽく活気が見えていいんじゃないかなーと思いました。正面の通りからも見えますし。

「農連市場」は変わらない光景で 生まれ変わっていました

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何度も通っていたはずの「のうれんプラザ」で、今回初めて かつての農連市場ゾーンに行ってみました。実は「のうれんプラザ」が開館した際に、あまりにも以前の面影が無くなっていたのに茫然とし、以来、何度か 半分 様子を見に、訪れていました。

建物自体が変わってしまったのだから、あの かつての農連感を感じることは出来ないまでも、新しいのうれんも 沖縄の名所として続いてほしい、そんな想いで 毎回来ていましたが、徐々に、新品過ぎて何も感じなかったこのプラザに、人々の匂いというか、息づかいというか、沖縄っぽさというか、そんなモノが増えてきたなーと感じています。

この取材の前に、ある人から こんな話を聞きました。

「まわりの人間は昔の農連の雰囲気が良くて新しい建物なんか反対、と思うけれど、実際に働くおばーはさ、あんな古い場所なんて、大変だった時代を思い出すばかりでいやだ、新しいほうが近代的で綺麗で快適でいいサー、て 言う人もいるんだよ。」

古き良きモノを残すにも、新しくするにも、いろんな立場のいろんな想いを持った人がいます。
何でもない日の「相対売場・早朝ゾーン」で、もやしや野菜を売る変わらない光景。
かつての農連とは違うけれど、変わらない沖縄の日常がそこにはありました。

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のうれんプラザ(農連市場)
沖縄県那覇市樋川2丁目3−1
Tel 098-834-7818
Open:24時間
定休日:なし
各店舗により営業時間は異なりますのでご注意ください。
http://nouren-plaza.com/
(2019年5月時点の情報です。詳しくは直接施設にお問合せください。)