今回は第一牧志公設市場(現在は仮設営業中)にほど近い、市場中央通りと平和通りの間くらいにある「パラソル通り」をまちまーい。その名の通り、カラフルなパラソルとテーブルとイスが設置されている小さな通りです。
アーケードの合間にぽっかりと青空が見える小さな通り
「えびす通り」を抜けると、右手にパッと広がる青空。アーケードが続く商店街の中でここだけぽっかりと青空を見ることができ、観光客や地元の方で賑わう市場界隈の喧騒から離れ、少しのどかな雰囲気です。
この日はいなかったのですが、大体 地元のおじぃおばぁがイスに腰掛け、ゆんたくしています。
通り沿いには、足ツボマッサージ店や、
美容系のお店が並んでいます。
そして左手には「ガーブ川中央商店街組合 掲示板」。
その横のドアにはかなり年季の入ったセコムのシール。今もセコムされているんでしょうか?(ちゃんとセコムされてたらすみません!)
各パラソルにあるテーブルとイスは、こんな風にそれぞれペイントされています。
手描きのアートな感じがgoodです♪
まちと人をつなぐ「みんなのほんだな」
「パラソル通り」中央には、まちとヒトをつなぐ「みんなのほんだな」があります。
自分が持っている本と「みんなのほんだな」で気になった本を『交換』できる、という仕組みのようです。(インターネットで「みんなの本棚」で調べてみると、どうやらこのパラソル通りからこうした「みんなのほんだな」が全国にじわじわ広がっているそうです。)
読みたい本を自由に『借りる』のではなく、『交換』というのが面白いですね。『物々交換』というと、なんだか市場の原型っぽい感じがします。
↓ただ、交換不可な本もあるようですので、ご注意ください。
まちぐゎー散策途中に一休みしながら、気になる本をパラソルの下で読むのも気持ち良さそうですね。
「みんなのほんだな」を過ぎると、化粧品屋さん、衣料品のお店が続き、
その向いには「まちなかトイレ」があります。この界隈にはあまりトイレがないので、覚えておくといざという時に助かりそうです(笑)
あっという間に終点。向いには「むつみ橋通り」が続きます。
まちと人がつながる憩いの広場
アーケードが続くまちぐゎーの中で突然パッと広がる青空とカラフルなパラソルの光景がとても印象的な「パラソル通り」。“通り”というよりは、“広場”のような空間に感じます。
パラソルの下では、小さい子どもから年配の方まで様々な人が、一休みしたり、ゆんたくしたり、お弁当を食べたり、そして「みんなのほんだな」で交換した本を読んだり…と思い思いの時間を過ごしています。
まるで、パラソルと「みんなのほんだな」が、まちと人をつないでいるよう。
観光客で賑わうまちぐゎー界隈でも、ここだけは地元うちなーんちゅの時間が流れているような、そんな感じがしました。
第一牧志公設市場の建替えに伴い、旧市場の建物が解体されると同時にこの界隈のアーケードも撤去されると聞きます。このあたりの景色も、だいぶ変わってしまうかもしれません。
でも、こうした沖縄らしい景色を、変わらず残していってほしい。
パラソルの下から青空を眺めながら、そんな想いに駆られたある日のまちまーいでした。
パラソル通り
沖縄県那覇市牧志3丁目3-4